2023.10.14
Nicetime Mountain Galleryは、10月20日(金)からKarimoku Commons Tokyoにて開催されるプロダクトデザイナー熊野亘氏の個展「IN OUT」にて、熊野氏と開発を進めているプロダクト「NMG 002 Pole System」のプロトタイプを展示いたします。
「NMG 002 Pole System」は、アウトドアシーンで日差しや雨風を除けるために利用されるタープポールに着目し、その構造や機能を発展させた、より自由で汎用性の高いアウトドア システム ファニチャーです。
モジュールを構成する基本パーツを組み合わせることで、タープポールやテーブル、収納棚など、必要な家具や道具を簡単に組み立てることが可能です。
モジュールを構成する重要な基本パーツは、優れた技術力で日本のモノづくりを牽引する、株式会社遠藤製作所に協力を依頼。卓越したクラフトマンシップとデザインの融合により、精度と耐久性を兼ね備えた高品質な製品が生まれました。
また今回の展示では、カリモク家具にBlackとGrain Powder Whiteの2色の天板を特別に製作していただき、各プロダクトを引き立てる展示什器として利用されます。
タイトルの「IN」はインテリアを、「OUT」はアウトドアをそれぞれ意味します。本展では、木工という専門をもちながら、国、素材、インテリアやアウトドアなど、異なるコンテクストやマテリアルの境界を行き来し取り組んだ、近年の約40点にも及ぶ多種多様なプロダクトが集結。
所有の時代から共有の時代へと移りゆく中で、テクノロジーの進化と共に大切な要素とは何なのか。利便性だけが追求されるのではなく、より本質的な豊かさを共有するために必要な、現代の生活のための道具とはどのようなものなのか。
2017年に活動拠点を長野県御代田町に移して以来、家具や造作物、ランドスケープなど、生活の基盤を支える様々なものを自らの手で作る熊野氏。作る、使う、感じるというプロセスを経て生まれた、体感温度の高いデザインをお楽しみください。
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【IN OUT】
会期:2023年10月20日(金) – 11月25日(土)
※日曜定休 10月22日、29日はオープン
時間:12:00 – 18:00
会場:Karimoku Commons Tokyo (東京都港区西麻布2-22-5)
入場料:無料
主催 : Karimoku
会場デザイン: 熊野亘
Graphic design : Sebastian Fehr
協力 : BAUM、CAMPER、MOHEIM、THE NORTH FACE、Nicetime Mountain Gallery
https://commons.karimoku.com/news/detail/231004/
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※【IN OUT】展の連動イベントとして、10月28日(土)に〈commons marche〉も開催されます。
熊野氏と関わりの深い仲間が集い、1日限定のマルシェがオープン。こちらもぜひお楽しみに。
■Designer
熊野 亘
2001年から2008年までフィンランドで学び、帰国後ジャスパー・モリソン東京スタジオでアシスタントデザイナーを務める。
2011年にデザインオフィス「kumano」を設立し、環境、機能性、地域性などを背景にしたデザインをテーマに、カリモク、天童木工、ニカリなど国内外の家具メーカーとのプロジェクトに取り組む。
2021年、スイス・ローザンヌ芸術デザイン大学(ECAL)にてセメスターワークショップ、同年、武蔵野美術大学准教授に就任。
■Karimoku
カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡ります。
様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げています。
■Karimoku Commons
Karimoku Commonsは、ショースペースだけではなく幅広い活動を目的としたハイブリッドなスペースです。訪れた方々には家具を実際に使用しながらカリモク家具の活動をご覧いただくと共に、「木とつくる空間」に触れていただける新しいコミュニケーションの場となることを目的としています。
各コレクションをシンプルに美しく見せることを考えて設計されており、カリモク家具の使用する美しい木の質感や塗装技術などを正直に伝えることのできる空間となっています。
■遠藤製作所
1950年燕三条の地場産業でもある金属加工を発祥に設立。創業当時ミシンの需要に着目し、各種のミシン部品の製造からスタートしました。地元の技術を活かし価値あるモノづくりを実施する中で、時代性、先進技術、高品質が三位一体となり、現在はグローバルなサプライチェーンの中で欠かせない存在となっています。
コアテクノロジーでもある鍛造技術を駆使し、新たなニーズの発掘から研鑽を重ね修得した様々な高い技術で、優れた製品づくりをグローバルに展開し、アジア・日本を代表する製造企業として世界から注目を集めています。